ちりめんジワと言うと、多くは目元にできる細かいシワのことをイメージするのではないでしょうか。
実はこのちりめんジワ、意外と乾燥しやすい頬にもできることが多いのです。
頬は顔の中でも脂肪がつきやすいこともあり、頬にできたちりめんジワは放っておくとたるみじわになってしまいます。
そのため、頬にできたちりめんジワが進行する前に何か対策をとらなければ、数年後の見た目年齢に大きく影響を与えてしまいます。
Contents
ちりめんジワができるまで

こんにちは。
イメージコンサルタントの河本 裕美子です。
まずは、ちりめんジワがどのようにしてできてしまうのかをお伝えいたします。
皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層でできています。
一番外側となる表皮の表面部分は「角質層」と呼ばれています。
角質層は次の3つの保湿成分によって潤いが保たれています。
- NMF(天然保湿因子)
- セラミド(細胞間脂質)
- 皮脂膜
これらの保湿成分は、加齢や紫外線など外からのダメージを受けることで減少してしまいます。
スキンケアで保湿対策を十分に行わないと角質層は乾燥してしまうのです。
角質層では乾燥して古くなった細胞が剥がれ落ち、新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーが一定のサイクルで行われます。
けれども不規則な生活による睡眠不足や、栄養バランスの悪い食生活などで、ターンオーバーのサイクルが乱れてきます。
すると新陳代謝が悪くなり、乾燥した古い角質はいつまでも剥がれないため、ちりめんジワができてしまうのです。
頬にできるシワのしくみ
シワには、乾燥ジワ(ちりめんジワ)、表情ジワ、たるみジワの3つの種類があります。
頬は、この3種類すべてのシワができやすい部分です。
笑った時に、小鼻から口角に向ってシワができるでしょう。
肌が乾燥してハリや弾力を失うと、このシワは元に戻らなくなり、いわゆるほうれい線と呼ばれる表情ジワになってしまうのです。
年齢を重ねて顔の筋肉が衰えると、筋肉が頬の脂肪は支えられなくなり、頬にたるみが起こります。
すると頬のたるみがほうれい線にかぶさって、ほうれい線はさらに目立ってしまうのです。
鏡に自分の顔を映したときにほうれい線があるか、また深くなっていないかを気にする方は多いと思います。
けれども大切なのはその前の段階の、まだ浅いちりめんジワができていないかどうかということなのです。
鏡を見るときは、たいてい無表情でいるものです。
そのため、ちりめんジワができても気づかないことが多いのです。
笑った表情をして鏡をみると、ほうれい線の近くにいくつものちりめんジワができてはいないでしょうか。
私はいつもスキンケアタイムには、鏡を見ながらいろんな表情をしてシワの様子をチェックします。
私は以前は無表情の時は頬のちりめんジワはなかったのに、気がつくと無表情の時でも頬の下の方に細かなシワができていたのです。

海に行った時に、海辺の湿った砂で山を作って遊んだ経験はないでしょうか。
その山は砂の水分が少なくなると、砂の重みで徐々に下の方にシワのような亀裂が入り、最終的に崩れてしまいます。
頬にできたちりめんジワは、この砂山と同じ現象。
長年にわたって紫外線などのダメージを受けることで皮膚が乾燥し、脂肪の重みに耐えられずにできた「複合型たるみちりめんジワ」ともいうべきちりめんジワなのです。
このたるみちりめんジワが深いほうれい線にならないように、早めの対策をとることが大切です。
頬にちりめんジワができた時にとるべき3つの対策
肌を乾燥から守る
ちりめんジワが頬にできてしまった時にまずとるべき対策は、一番はやはり肌の保湿。
角質層の潤いを保つために大切な、セラミドや天然保湿因子をスキンケアで補わなければなりません。
肌のハリや弾力を保っているのは、真皮層に存在しているコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸。
これらの成分が少なくなると頬のちりめんジワは進行し、たるみジワとなってしまうのです。
しかしながら、化粧品の成分を真皮層まで届けることはできないと言われています。
そのため、まだ浅いちりめんジワのうちに、しっかり肌の保湿を行っておくことが重要なのです。
ちりめんジワ対策は日常生活の見直しから
ちりめんジワ対策として肌の保湿はもちろんですが、普段の生活を見直す必要もあるかもしれません。
肌が乾燥しないように気を付けたり、ターンオーバーが正常に行われるように心がけているでしょうか。
当然、紫外線対策は一年を通して必要です。
ゴシゴシとこするような度を越した洗顔は、摩擦となって逆に肌を乾燥させてしまいます。
バランスの良い食事は健康のためだけでなく、ちりめんジワ対策としても重要。
たんぱく質が不足するとターンオーバーのサイクルが乱れてしまうのです。
大豆製品や肉、魚など、たんぱく質をしっかりとりましょう。
美肌のために欠かすことのできないビタミン類は、新陳代謝を高めたり、保湿成分の生成を促進させる働きがあるのです。
表情筋を鍛えて、ちりめんジワを進行させない
肌を乾燥から守ると同時に表情筋を鍛えることも大切。
肌よりさらに深いところに弾力を持たせることで、頬のたるみを防いで肌への負担を減らします。
表情筋を鍛えると血行が良くなるため、肌細胞に十分な酸素や栄養を届け、肌の新陳代謝も活発になるのです。
私は、舌を回すだけの表情筋トレーニング「ベロ回し」を毎日行っています。
『フェイシャルフィットネス POA』という表情筋を鍛えるための器具を使ってトレーニングすることもあります。
表情筋を鍛えることで、ちりめんジワ対策とたるみ予防を同時にできてしまうのです。
最後に
頬にできたちりめんジワを放っておくと、いずれは深いほうれい線になりかねません。
原因を知って早めに対策をとれば、ちりめんジワの進行をくい止めたり、防いだりできるのです。
毎日念入りに肌のお手入れをしたり、日常生活にも気を配ったりするのは、少しの努力が必要かもしれません。
けれども、頬にできるちりめんジワが気になって、笑顔をつくれないなんて悲しいですものね。
こちらの記事もご覧ください。

河本裕美子
『スタイルアップして見える着こなしがわかる』骨格診断と、『美しく、健康的に見える色がわかる』 パーソナルカラー診断をベースに一人一人の本来の魅力を引き出し、外見力アップをプロデュース。
コーディネートの提案だけでなく、自分で似合う服が判別でき、組み合わせることができるようになるまでセンスを育てるコンサルティングを行っている。
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