女性が年齢を重ねると共に、鏡に映した自分の顔を見て気になる悩みのひとつが口元のたるみ。
実年齢より上に見られるだけでなく、暗い、または怒っている?というような印象も与えてしまいます。
外見だけでなく、気持ちまでマイナスに見られるのは嫌なものですね。
そこで、口元のたるむの原因と解消・予防するために効果的な方法をご紹介いたします。
Contents
口元の組織やつくりについて
口元の表情を主に作っているのは口輪筋。
口輪筋は口の周りをぐるりと囲んでいる筋肉で、殆どの顔の筋肉がここから放射線状に伸びています。
そのため、口輪筋は口元だけでなく顔全体の表情を作る上でも重要な筋肉なのです。
その筋肉を皮膚と脂肪が覆っています。
口の周りは皮膚が乾燥しやすく、特に脂肪がつきやすい部分ですので、たるみが起こりやすいはずですね。
それでは、口元のたるみが起こる原因を詳しく見ていきましょう。
口元のたるみがおこる原因は?
多くの女性が悩む口元のたるみですが、様々な原因があることがわかりました。
その中でも、3つの大きな原因をご紹介いたします。
口元のたるみの原因ひとつめは、口輪筋の衰え。
口輪筋が衰えると、口の周りの脂肪を支えることができずたるみやすくなってしまいます。
口輪筋が衰えるのは加齢のせいだけでなく、話す・笑うといった口を動かす機会が少ないことも大きく影響。
パソコンやスマートフォンを使用していると、つい長い時間無表情に、なんてこともあるのではないでしょうか。
食生活でも柔らかい物中心の食事や、咬まずに飲み込んでしまうという習慣も口輪筋の衰えに影響してしまうのです。
口元のたるみの原因ふたつめは、肌がハリや弾力を失うこと。
肌は表皮・真皮層・皮下組織の3つの組織でできています。
肌がハリや弾力を保つには、真皮層に存在しているコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸という成分が重要な役割を果たします。
けれどもこれらの成分は、紫外線・乾燥など様々なダメージによって劣化したり、減少したりしてしまいます。
さらに加齢によって生成する働きも鈍くなってしまうのです。
すると肌はハリや弾力を失い、衰えた筋肉や脂肪を支えきれずたるみとなってしまいます。
口元のたるみの原因の最後は、悪い姿勢。
最近、『スマホたるみ』という言葉をよく耳にします。
私もスマートフォンを見るとき、無意識のうちに猫背になって下を向いていることがあります。
そのような姿勢を続けていると頬から下の脂肪や筋肉が下に下がって、口元やフェイスラインのたるみが加速する原因となります。
スマホたるみはスマートフォンを見る姿勢が原因ですので、若い方でも起こる可能性があります。
とはいえ、年齢を重ねているとそれだけ重みに耐える力が弱くなっていますので、たるみを悪化させてしまうのです。
口元のたるみが起こるとどうなる?
口元のたるみによって2つの大きなしわができてしまいます。
- ほうれい線
- マリオネットライン
『ほうれい線』は、笑うときにできることが多く、両方の小鼻の脇から口角の横まで伸びるしわ。
女性が気にしている顔のしわのトップがこのほうれい線というデーターが出ているほど、多くの女性を悩ませる原因となっています。
よく知られているのはほうれい線ですが、唇の両脇からあごに伸びる『マリオネットライン』も忘れてはなりません。
マリオネットは人形劇でよく使われる糸操り人形のことをさし、その口の部分に似ていることからこのように呼ばれるようになりました。
ほうれい線やマリオネットラインは見た目年齢を実際の年齢よりも5歳も上げてしまいます。
口元のたるみだけでできるわけではありませんが、口元のたるみがその周りの筋肉や皮膚にも悪影響を与えていることは確か。
口角が下がるのも口元のたるみが原因であることが多いのです。
口元のたるみで口角が下がると老けて見られるだけでなく、不機嫌そう・疲れているという印象までも与えてしまいますね。
口元のたるみを効果的に解消する方法!
1.表情筋トレーニングで口の周りの筋肉を鍛える
できてしまった口元のたるみを解消するのに、多くの方が化粧品を使ってたるみを解消しようと考えるでしょう。
もちろん大切なことですが、表情筋を鍛えることも口元のたるみ解消にとても効果的。
顔ダンスや顔ヨガ、舌回しなど、口輪筋を鍛えるエクササイズはたくさんあります。
ちなみに、私は口元のたるみ解消のために『フェイシャルフィットネスPAO』というトレーニングアイテムを使こともあります。
口でくわえて首を上下に振り、両端についたウェイトを上下に揺らすことで表情筋が鍛えられます。
口元のたるみにはペットボトルで表情筋トレーニング!ではペットボトルを使ったトレーニングご紹介していますので、参考にしてみてください。
顔の筋肉は身体の筋肉より小さいので、少し鍛えるだけでも早く結果を出せるのです。
2.効果的な化粧品で肌にハリと弾力を与える
科学の進歩によってたるみ解消に効果的な化粧品が次々と登場しています。
ところが、そのような化粧品は高価なことが多いもの。
ですが、すべてを高価なもので揃えなくても、たるみ解消に効果的な美容液やクリームをひとつスキンケアに加えるだけでも効果を実感できます。
それに、気持ちまでもワクワクしてきます。
スキンケア効果は気持ちも大きく影響するのですから。
買うときは高価と思っても意外とモチがよく、コストパッフォーマンスが良かったりもします。
さらにスキンケアの際に、指で優しくマッサージをしてリンパを流したり、手の平で肌を持ち上げながら包み込むことを習慣にするとたるみの解消に効果的です。
3.美顔器を使って口元のたるみケア
たるみ解消に効果的なホームケア用の美顔器も様々なものが発売されています。
私はパナソニックのナノケア・イオンスチーマーとリファカラットのローラー美顔器を使っています。
スチーマー美顔器はなんといっても気持ちが良いのと、使った翌朝はお肌が柔らかくモッチリしていますので特にお気に入り。
ローラー美顔器で口元のたるみが解消されるような気がします。
短期間で口元のたるみを解消したい!という緊急時には、エステに通うのもひとつの手段。
エステでお手入れを受けた直後は顔全体が引き上がっているのを実感できまず。
続けて通えば短期間でもかなり効果を実感できるでしょう。
日常生活の中で出来る口元のたるみ予防法
日常生活ではたくさんおしゃべりしたり、思い切り笑ったりする時間を増やすことが一番の口元のたるみ予防になるのではないでしょうか。
難しいようであればコメディドラマや映画、あるいはお笑い番組などを意識して観るようにしてもいいかもしれません。
猫背や下向きの姿勢にならないように心がけることも大切。
スマートフォンは目よりも高い位置でみると口元やフェイスラインのたるみの予防になります。
私も心がけていますが、長時間だと腕がプルプルしてきます。
口元のたるみの予防だけでなく、二の腕のエクササイズにもなって一石二鳥ですね。
胸を張って顎を思い切り上に引き上げ、口を上に突き出すストレッチも、口元のたるみ解消に効果的です。
最後に
年齢を重ねることによって、重力に逆らうことは一層難しくなってきます。
ですが楽しく日々を過ごすことが口元のたるみ解消や予防になるのでは。
だれかとおしゃべりしていなくても、楽しいことやうれしいことを考えているだけで自然と口角があがってくるのですから。
普段の生活で少し意識するだけで、口元のたるみを予防したり解消したりできるのです。
こちらの記事もご覧ください。

河本裕美子
『スタイルアップして見える着こなしがわかる』骨格診断と、『美しく、健康的に見える色がわかる』 パーソナルカラー診断をベースに一人一人の本来の魅力を引き出し、外見力アップをプロデュース。
コーディネートの提案だけでなく、自分で似合う服が判別でき、組み合わせることができるようになるまでセンスを育てるコンサルティングを行っている。
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